社会福祉法人　福岡県厚生事業団
福岡県障がい者リハビリテーションセンター

　

A2. 当センターは、障がい者総合支援法による自立訓練のサービスを提供しています。障がい福祉サービスの利用は3障がい共通が原則ですので、自立訓練（機能・生活）は障がいの区別なく利用が可能です。ただし、身体障がい者の方は手帳の交付後の利用となります。年齢は18歳から65歳位までで、移動動作・移乗動作・排泄時の一連の行為などが、ひとりでできる方が対象となりますが、入浴は一部介助が必要でも問題ありません。また、訓練効果が見込まれ集団生活ができる方にご利用いただけます。

A3. 当センターは、障がい者手帳を有しない高次脳機能障がい者、または、精神障がい者保健福祉手帳のみを有する高次脳機能障がい者で一定の要件を満たす方で当センターの利用要件を満たし、市町村から障がい者総合支援法のサービスが支給される場合は利用可能です。また、就労を目指す発達障がい者の方も利用されています。
当施設での高次脳機能障がい者とは、行政的な高次脳機能障がいの診断基準を満たしている方を差し、該当する方が利用可能の対象となります。
手帳を有しない高次脳機能障がい者でも、上記の診断基準を満たし主治医による行政的な高次脳機能障がいの診断がつけば、市町村がサービスの支給決定をします。

A4. まずは電話で利用相談担当にご相談ください。利用条件・利用手続き等についてご説明します。利用を希望される場合は、センターへ利用申込書を郵送または持参ください（利用申込書は当施設ホームページでダウンロードできます）。
事前に見学を希望される場合は、当センターにご連絡ください。詳しい説明と館内案内を行います。なお見学は平日のみとなっています。

A5. 利用申し込みに合わせて、お住まいの市町村の福祉窓口に利用申請の手続きが必要です。
障がい福祉サービス（介護給付・訓練等給付）を利用するためには、市町村による支給決定を受けなければなりません。介護給付（施設入所支援）の利用には障がい支援区分の認定が必要です。詳しくは当センターまたは市町村の福祉窓口にお尋ねください。なお、利用開始前に利用要件に係る医師の診察など面接をさせていただきます。

A6. 通所での利用は可能です。また、新宮、古賀、福津、宗像市在住の方は希望があれば送迎サービスを行っています。その他の地域についても可能な範囲で対応しています。
家族の送迎や公共交通機関を利用して、または、マイカー運転で利用する方もおられます。ご自分のライフプランに合わせて利用する曜日をご自分で決めることができます。入浴サービスはありませんが、昼食などその他のサービスは利用できます。

A7. 理学療法・作業療法・言語療法・心理療法の基礎プログラムのほか、利用者の主体性・自立性・選択性を尊重した選択プログラムによる訓練を実施するとともに、地域生活への移行を目的とした目標志向型プログラム（必修）【1】就労系プログラム【2】ADL（日常生活動作）自立系プログラム【3】高次脳機能障がいプログラム【4】IADL（手段的日常生活動作）向上プログラムを提供し社会生活力を高めていきます。
医師および各専門職（理学療法士、作業療法士、支援員、看護師、介護士、言語聴覚士、臨床心理士、栄養士）の合議により作成した個別支援計画書（リハビリテーション実施計画書）に基づき総合的な支援を行います。

A8. 自分の生活の基本を確立すること、自分自身や障がいを理解し、自分に自信をもって自分らしく生きること、さらに、社会参加の意義や実際に社会参加する方法を学び、利用可能な各種サービスを実際に活用できるようになるとともに、市民として当然行使できる権利等についても学び、その権利を行使できるようになることを目的としています。
当センターでは、利用者の主体性・自立性・選択性を尊重し、それを引き出す「援助」や「支援」を重視し、エンパワーメントやパートナーシップの考え方を大切にしながら支援を行っています。

A9. 脳血管障がい者で年齢が40歳以上65歳未満の方は、介護保険の第2号被保険者で介護保険のサービスが優先されますが、当センターの利用は可能です。
当センターの施設入所を利用されると、施設入所期間中は介護保険のサービスを利用できなくなりますが、日中のみ利用の場合はサービスの種類によっては介護保険と障がい者総合支援法のサービスを併用することも可能です。詳しい内容は市町村にお問い合わせください。

A10. 食費と光熱水費は原則自己負担、施設サービス費は定率負担（1割）です。
当センターは、食費が1日（朝食・昼食・夕食）1,490円、光熱水費が月に7,800円（260円／日）となっています。これに、施設サービス費の定率負担額（1割）を加えると、施設入所利用者の負担金は最高額の方で約70,000円～75,000円の額となります。
また、日中のみの利用者の負担金は昼食が520円、施設サービス費の定率負担額が1日につき約600円となります。
なお、利用者負担金は、利用者の所得に応じて市区町村が決定しますが、所得区分（生活保護、低所得1・2、一般1・2）に応じて利用者負担上限額が設定されます。したがって、全額公費負担（自己負担金なし）、一部自己負担、全額自己負担と利用者ごとに異なります。

A11. 施設入所支援を利用される方は、施設内の診療所での診察が受けられます。また、ご本人またはご家族が希望される医療機関での診察を受けていただくことも可能です。日中活動のみ利用される方もご希望があれば当施設の診療所を利用することができます。
医師の診察の結果、当施設の診療所で対応できない場合は、他の医療機関をお願いすることになります。医師の診察については、保険診療扱いとなります。